オーストラリア編 素敵スポット「インフォメーション・センター」

インフォメーション・センター
Brisbane Visitor Information and Booking Centre

「えっ、何でインフォメーション・センターのインテリアがこんなに豪華なの?天井の壁画もすごい!」。足を踏み入れた人々の中から、実際、そんな声が聞こえてくる。

入り口には「Regent」の文字が掲げられている
入り口には「Regent」の文字が掲げられている

ここはブリスベン中心部の最もにぎやかな通り、クイーン・ストリート・モールにあるインフォメーション・センター。入口は、やや古めの普通のビルの趣。中に入ると、たくさんの観光パンフレットが並び、カウンターがあって複数の職員が忙しそうに訪れる客の案内をしているのは一般のインフォメーション・センターと変わらない。しかし更に奥に足を進めると、突然目の前に、どこかの宮殿、あるいは歴史ある教会を思わせるような異空間が広がる。美しく見事な壁画が施された高い天井、厳かな雰囲気の石階段、柔らかな光を放つ優雅なシャンデリア。「あれ、知らない間に別の場所に入っちゃった?」と思うかもしれないが、ここもインフォメーション・センターの続きである。

中にこんな空間があるとは思いもよらない
中にこんな空間があるとは思いもよらない

実はここ、かつて「リージェント・シアター」という豪華な映画館だった建物の入口ロビーの部分なのだ。1920年代、アメリカ・ハリウッド映画隆盛の頃、クイーンズランドで初めて、そして唯一建てられたアメリカン・スタイルの豪華映画館だったという。内装はスペインのゴシック様式とロマネスク様式のミックス。かつては奥にエアコン完備のメインの映画館部分があり2,000人以上の観客を収容したそうだが、現在残っているのはこのロビー部分だけで、その更に入口部分に、最近インフォメーション・センターが引っ越してきたというわけ。観光名所を案内するインフォメーション・センター自体が、ぜひ訪れたい見どころの1つとなっている。

Brisbane Visitor Information and Booking Centre
■所在地:167 Queen St., Brisbane
■Tel: (07)3006-6290
■Web: www.visitbrisbane.com.au/the-city/visitor-information/brisbane-visitor-information-centre?sc_lang=en-au
■営業時間:月〜木9AM〜5: 30 PM、金9AM〜7PM、土9AM〜5PM、日10AM〜5PM
■アクセス:セントラル駅から徒歩10分程度

ブリスベン・スクエア・ライブラリーBrisbane Square Library

図書館といえば、本を読んだり勉強したりする所、というのが普通だが、ひと味違う楽しみ方もできるのがブリスベン中心部にある「ブリスベン・スクエア・ライブラリー」だ。ここではさまざまな学習イベントを開催しており、例えば英会話教室、IELTS基礎教室など、英語に特化したものや、タブレット活用教室、クラフト教室など趣味のための講座も充実している。その他、小さな子ども向けの読書会も頻繁に開催。アコースティックを中心としたコンサートも開かれ、生演奏を聴きながらぜいたくな読書タイムを味わえる(イベントの予定は下記のウェブサイト参照)。

また、建物や内装のデザインがアーティスティックな雰囲気を醸し出しているのもこのライブラリーの特徴。外壁は遠くからも目を引くオブジェのような作りで、内部はフロアを貫く吹き抜けがとても開放的。ずらりと並ぶ書架には電飾が施され、黄色やピンクなどの淡い光を放っている。空中に浮かんでいるかのように配置されたガラス張りの会議室も、なかなかしゃれた雰囲気だ。

緑・黃・オレンジ・青の4色でデザインされた外壁
緑・黃・オレンジ・青の4色でデザインされた外壁
書架が場所ごとに違う色の電飾で飾られている
書架が場所ごとに違う色の電飾で飾られている

もちろん、本来の図書館としての設備も充実。身分証明書と住所を示すもの(自分の宛名が記された封筒など)があれば図書カードを作ることができ、豊富な書籍、CD、映像類の借り出し、また会議室やスタディー・ルームの予約も可能だ。

在住者でない場合は借り出しはできないが、開架図書を閲覧するのは自由。日本語の書籍類や、英訳された日本の漫画もある。カフェも併設されており、ゆったりと過ごすことができそうだ。

Brisbane Square Library
■所在地:266 George St., Brisbane
■Tel: (07)3403-4166
■Web: www.brisbane.qld.gov.au/facilities-recreation/libraries/opening-hours-locations/brisbane-square-library
■開館時間:月〜木9AM〜6PM、金9AM〜7PM、土・日10AM〜3PM、祝日休
■アクセス:セントラル駅から徒歩10分程度

パブリック・アート
Art in public places

ブリスベンの中心部をぶらぶらと歩いていると、あちらこちらでさまざまな彫像やオブジェに遭遇する。例えば、広い道路沿いのオフィス・ビルの前の歩道上に突然現れる複数の人物の彫刻。一昔前の地元の労働者たちが会話を交している様子だろうか。今にも動き出しそうなリアルさに、つい足を止めて見入ってしまう。トレジャリー・カジノ・アンド・ホテルの前の広場には複数の球体のオブジェが。これはいったい何を意味したものなのか。かたやジョージ・ストリートのベンチに座ろうとすると、そこには『ドクター・フー』にでも登場しそうな、機械仕掛けのカンガルーが……。あるいは、「Danger」と書かれていると思い見過ごしてしまいそうな道路脇に立てられた看板が、実は「Dancer」と書いてあって、なにげにダンスの素晴らしさを表現したパロディー作品だったりする。

話しかけたら返事をしてきそうなリアルな彫像
話しかけたら返事をしてきそうなリアルな彫像

ブリスベンの街はこうしたストリート・アートに満ちている。その背景の1つが、ブリスベン市役所が、アートを街の活性化、ひいては経済振興のために積極的に活用しようというポリシーを持っていること。市のウェブサイト(下記参照)には、「Art in public places」というコーナーがあり、こうした「パブリック・アート」を、「Art and the River Public Art」、「Contemporary Art and Architecture Public Art」、「Cultural Heritage Public Art」の3種類に分けて、散策コース地図付きで案内している。

道端とベンチに、機械仕掛け風のカンガルーが
道端とベンチに、機械仕掛け風のカンガルーが

ウェブサイトからダウンロードできるパンフレットを参考にちょっと予習してから目的のアートを目指して散策するのもいいし、出合った作品の中で気に入ったものを撮影して自分のコレクションを作ってみたりするのも楽しいかも(そうした個人サイトもあるので、そちらも散策のご参考に)。

Art in public places
■場所:ブリスベン中心部各所
■Web: www.brisbane.qld.gov.au/facilities-recreation/arts-culture/art-public-places(ブリスベン・シティ・カウンシル)

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