1948年香川県・高松市生まれ。
父は高松市議会議員を5期20年務め、内閣府より「双光旭日章」を授与される。

香川県高松第一高等学校時代、野球部で甲子園を夢見て地獄の特訓の日々を過ごす。課された訓練メニューをこなす中で、何が何でも課題を達成する力や、最後まであきらめずにやり抜く力を身につける。

高校卒業後はインテリアメーカーに就職。メーカーだったこともあり、楽しく待遇も良かったが、高校時代とのあまりのギャップに戸惑いを感じる。贅沢すぎる環境に「このままではダメだ」と感じ、営業先の問屋と一緒に小売店を回って販売活動のサポートを行う。メーカーの社員のこのような営業行為は当時では珍しいことだったが、結果的に勤務していたメーカーの四国でのシェア率を、ライバル会社と張り合うくらいにまで業績をアップさせた。

その功績が認められ、28歳のときに栄転の話が持ち上がる。しかし、故郷香川を離れるつもりがなかったこと、もともとの商売人の血が騒いだことをきっかけに、親族の反対を押し切って退職。

1976年に脱サラでインテリア販売会社（株）ウエタ商事を創業。独立後、５万円で買った中古車を走らせて住宅の建築現場に飛び込みで営業を始める。「インテリアで県内一の会社に」という“大きな目標”を定め、さらに「一日１万円の粗利を稼ぐまで家には帰らない」と自らに絶対の“小さなノルマ”を課しブラインドやカーテンなどを売り込んだ。また、毎日の売上を細かく記録し、数字による管理に徹底したこだわりを見せたのもこのころから。

県内の新築物件に飛び込み先がなくなると、文具屋の知人に卸してもらった消しゴムなど文具品を積み、法人企業にも営業活動を行った。利益はわずかだったが、新築の物件が見つからなければ、一つ粗利３円の文具でつないだ。次第に企業からの受注も得られるようになり、インテリア会社を県内トップクラスの会社に育てあげる。絶頂期には年商４億円を実現。

1988年。40歳で、香川県室内装飾事業協同組合理事長に最年少で就任。

今度は「お客様に家を丸ごと提案して喜んでほしい」と考えるようになり、1990年、42歳で住宅販売会社（株）ユーリックホームを設立して住宅業界に進出。

住宅の販売経験はなかったが、「モノを売ることに変わりはない」と考えた。さらに「会社を１００億円企業にする」と自分自身に新たな目標を掲げ、売れるおしゃれな家を作るために試行錯誤しながら次々と目標を達成した。

2000年に不動産会社（株）ユーリック興産を設立。

その後は海外にも目を向け、アメリカ・ハワイに2004年、日本の伝統工芸品を中心に販売するインテリア海外直営店Sannaka-WESTLLC、海外不動産のYurickUSALLCを次々と設立。

2008年、アメリカ・ロサンゼルスにSannaka-WESTLA.,Incを設立する。

もともと30代にプライベートの旅行で度々訪れていたハワイにほれ込んでいた。早めにリタイアしてハワイでのんびりのつもりだったが、自身はのんびりできない性分。「50歳くらいでリタイアしてハワイで暮らそう」と思いつつ、「毎日が日曜日」では満足できそうもないと考え、リタイアしてもできることを、と考えたのが海外進出スタートのきっかけだった。

和風家具の販売から始めた海外事業も、現在では不動産の扱い、移住を考える人達へのサポートなど、多岐に渡っており、69歳を迎えて以後もリタイアどころか、さらに忙しい日々を送っている。